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庶民が主役の「江戸文化」が誕生し、
外来文化の影響を受けることなく発展をとげた江戸時代。
それは大都市・江戸だけでなく、大名の参勤交代によって
大名家の家臣たちが江戸文化の種を故郷に持ち帰ったことにより、
独自の地方文化が花開いた時代でもありました。

心豊かな日本の暮らしをコンセプトに、江戸時代から続く“良きもの”を
現代のライフスタイルにいかしたかたちにして届けようと、
江戸文化研究家の酒井百繪さんが立ち上げたエド・ギルド。
2009年には東京・京橋にブランドショップをオープンし、
ネットショップや通販を中心に商品の販売を行っています。

日本の手仕事の完成度の高さを意識し、現代風にアレンジした
オリジナルのバッグや小物をつくるエド・ギルド。
伝統的な織物として残る会津木綿を用いたバッグ『来福鞄』シリーズは、
糸染めの段階から職人さんと打ち合わせを重ねてつくられています。
また招き猫などの江戸玩具を復刻した『NECOKICHI』シリーズは、
出土した江戸時代の人形から型を取るところから始まり、
陶土から色付けに使われる染料まで、江戸時代とまったく同じ素材と製法で、
職人さんによって手づくりされています。

単なるお土産品とも高価すぎる工芸品とも異なる、
肩肘張らず日々の暮らしの中で楽しく使えるものをつくり、取り扱う。
そんなエド・ギルドのスタンスに惹かれ、一緒にものづくりをできないかと
酒井さんの元を訪れる職人さんたちも少なくないのだそう。
いまでも職人が受け継いでいる江戸時代の手仕事の存在を、
より多くの人に広く知ってもらいたいという
酒井さんの想いが込められたエド・ギルドのアイテムたち。
年月とともに“よきもの”たちが美しく風合いを増していく様子は、
日本が誇る江戸文化と職人たちの質の高さを実感させてくれるはずです。