アンアンやハナコを刊行するマガジンハウスのWebマガジン「colocal コロカル」と「リンベル」による、
　 ご当地グルメや人気スイーツ、インテリアからキッチン用品、生活雑貨＆工芸品まで
　 全国からおすすめの逸品をお届けするネットショップです。大切な人へのプレゼント選びにもどうぞ。

2011年12月に生まれた「ヨシタ手工業デザイン室」は、
東京の郊外・小金井市にあります。
手工業という名前に込められているのは
「手で触れて、五感に感じることを大切にしたい」
「手を動かし、道具や素材との対話から気づき、着想したい」という想い。
木製トレイにカッティングボード、お椀や栓抜き、レードルなどなど、
生活の中で使われるたびに実力を発揮する、
そんなアイテムを中心に作品を生み出す小さなデザイン室です。

主宰の吉田守孝さんは、金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業。
その後、財団法人柳工業デザイン研究会にて柳宗理氏に師事し、
デザインと民藝について学びました。
常に心にあるのは、自分たちは日本の風土や環境、
伝統が持つ豊かさに生かされている、ということ。
謙虚さを持って感謝するとともに、
デザインすることでその気持ちを、暮らしに還元したい。
日常使いするアイテムをつくり続けるのには、そんな理由があります。

今回ご紹介している「ピーラー」は、
ヨシタ手工業デザイン室のラインナップの中でも人気の高い、
ステンレスラウンドバーシリーズのもの。
ステンレス加工の技術が集積した、新潟県燕市で出会った素材を使用しています。
もともとは水差しのハンドル用につくられたという、長楕円形の断面をした
ステンレス材は、丸棒をロール加工で押しつぶし、板状に成形されたもの。
握ったとき手になじむやわらかさが、
角が断面になっているタイプのフラットバーとはまったく違います。
やわらかさのある素材の持ち味と燕三条の金属加工技術をいかすため、
曲げ、切削、研磨という基本的な加工で仕上げられるデザインになりました。
一見クールでありながらどこか温かみのある、
人の手を感じさせるステンレスラウンドバーシリーズ。
使い勝手がいいのは、言わずもがなです。