高い技術とすぐれたデザインの出会い
新潟県三条市は、キッチンツールや刃物など、
家庭用金物の産地として知られています。
昭和39年創業のプリンス工業も金属加工の製造メーカー。
自社の高いプレス技術と、仲間の技術を結集させ、新製品を次々と送り出しています。
そんなプリンス工業と(有)エフディーの工業デザイナーの萩野光宣さんがつくったのが
ブラックカラーがスタイリッシュなFD STYLEのキッチンツールシリーズです。
萩野さんは、20年以上にわたり、新潟県のメーカーや職人たちと、
新しいデザインのプロダクトを生み出してきました。
製造業の拠点が海外へ移り、
三条で培ってきた技術が衰退していくことに危機感を感じ、
デザイナーとメーカーとが協業し、
新しいモノづくり、コトづくり、さらに販路の在り方までを
考えていく活動をスタートさせました。
その取り組みを「FD STYLE」と名付け、
このキッチンツールもまたFD STYLEのひとつです。
このキッチンシリーズでは、ユーザーの視点に立ち、
実用性に重点を起いてデザインしたという萩野さん。
そのデザインのひとつひとつを、試作を重ねながら
プリンス工業社長の高野信雄さんとかたちにしました。
すべてフッ素加工が施されているのでさびにくく、汚れが落ちやすいという、
毎日使う道具としてうれしい機能性も兼ね備えています。
マットな質感のブラックで統一されているので、
男性のユーザーにもオススメしたいステキなキッチンツールです。
デザイナーの萩野さん(左)とプリンス工業の高野さん(右)。(写真提供:(有)エフディー)