南高梅の品質に徹底してこだわった梅干し作り
和歌山県における梅の収穫量は約6万トン。
国産梅の6割が、和歌山県内で生産されているといいます。
梅にはさまざまな種類がありますが、最も高級な品種として人気の高い南高梅は、
紀州梅の代名詞になっています。
南高梅の産地は、和歌山県中部に位置するみなべ町。
たとえ同じ南高梅であっても、みなべ近隣で作られたもの以外は
同じ品質にならないといわれるほどです。
南高梅は大粒で肉厚、柔らかくてジューシーなところが最大の特長であり、
絶賛される理由はまさにそこにあります。
しかし皮が薄くて柔らかいため、熟した実はとても傷つきやすいのが難点。
みなべでは毎年たくさんの梅が収穫されますが、勝僖梅はより良い素材を使うために、
創業当時から独自の品質基準を設けています。
一般的に梅干しの品質はA級、B級、C級、その他に分類されますが、
最も良いA級のなかからさらに状態が良いものを独自の検査で選りすぐって、
「特A級」として使用しているのです。
また昨今の減塩ブームは、梅干しの製造方法そのものに関わる重要な問題といえます。
単に塩分を減らすのではなく、梅の状態を見て減塩しながら味つけを行うことで、
梅本来の酸味が残され、なおかつ塩分もきつすぎない、
おいしい梅干しが漬け上がるのだそう。
さらに品質を損ねないよう保存料は一切使わず、
それでも長期保存が可能になるような工夫も施されています。
こうした数々のこだわりが、梅の里にふさわしい商品を生み出すのでしょう。
大粒の南高梅をひと粒ずつ個装した贅沢な商品から、
白いご飯と一緒に毎日食べたい商品までラインナップも豊富です。