元炭鉱マンが開発した昆布エキス飲料
タングロンを製造する日本酵素産業のある北海道の芦別は、かつて炭鉱で栄えた町。
昭和42年(1967年)に炭鉱が閉山したのをきっかけに、
国の産炭地振興事業を活用して元炭鉱マンであった現会長の笠井盈さんが、
日本酵素産業を設立しました。
そして北海道水産学部が、昆布を酵素分解することによって、繊維やミネラルなど
昆布の持つ成分を壊さずにエキスを抽出することに成功したのをきっかけに、
昆布エキス飲料を開発。昭和44年(1969年)にタングロンの製造販売が始まりました。
炭鉱閉山によって人口が激減し、活気を失っていた芦別に生まれたタングロンは、
まさに希望の灯火といえる存在でした。
発売当時は懐かしい瓶入りで、1本20円。
牛乳配達のように1軒ずつ配達することからスタートしたそうです。
さらに昭和50年(1975年)以降は北海道全域に広がり、
学校給食や幼稚園、保育園、病院、老人福祉施設などの給食で愛飲され、
各スーパーでも売られるように。
昔、おばあちゃんに飲ませてもらったり、学校給食で飲んでいたような人たちが
親になって、現在は自分の子どもに飲ませているという例も多いようで、
2代、3代にわたって親子代々飲み続けられています。
ちなみにタングロンというちょっと変わった商品名は、
昆布の英語表記tangle(タングル)が語源で、
子どもにも覚えやすく、呼びやすいように名付けられたとのこと。
紙パックにデザインされた昆布のエンブレムが、レトロな雰囲気たっぷりで、
初めて飲んでもどこか懐かしく、清々しい味わいの健康飲料です。
またタングロンを販売している「タングロン北海道」は、
化学調味料、人工着色料、合成保存料を使用していない
オリジナル自然食品を販売して35年の歴史を持つ会社。
ジャムやハチミツ、調味料など、北海道の原料を使用し、
「身体によくておいしく食べられる食品づくり」をモットーに、
商品の開発・販売を行っています。