水澤観音のお膝元で参拝客に振る舞ううどん
日本三大うどんのひとつといわれる水沢うどんは、
群馬県伊香保温泉水沢にある五徳山水澤寺の門前で、
参拝客に振る舞われてきた伝統のうどんです。
水澤寺は坂東三十三番札所・水澤観音として知られ、約1300年も昔に開かれました。
本堂には秘仏・十一面千手観世音菩薩が安置され、
特に七難即滅七福即生(さまざまな災難がただちになくなり、多くの福に転じること)に
ご利益があるといわれています。
往時の僧侶が、うどんの製法を伝えたのが水沢うどんの始まりとされ、
やがて参道沿いに多くのうどん店が並ぶように。
現在、水沢うどん街と呼ばれる全長600mほどの道路沿いには
13店舗が軒を連ねており、それぞれに特色を出しながら伝統の味を守っています。
「うどん茶屋水沢万葉亭」は、前橋方面から来ると最も手前にある
水沢うどん製造販売の食事処で、水沢うどんのざるうどんをはじめ、
舞茸天ぷら、山菜の盛り合わせがセットになった「万葉御膳」など
さまざまなメニューを取りそろえています。
うどんは、榛名山系水沢山の水と小麦、塩のみで打ち上げたこだわりの味で、
モンドセレクション最高金賞を10年連続で受賞しています。
水沢うどんの伝統を育んできた水沢山の良い水を使って、
昔ながらの手作りにこだわった「水沢とうふあわ雪」も食事、お土産ともに人気の一品。
国内産大豆を100%使用し、天然にがりで豆のうま味と風味を引き出しており、
こちらもうどんと同様、モンドセレクション最高金賞と金賞を受賞しています。
ほかにも万葉亭で製造販売している伊香保温泉発祥の「湯の花まんじゅう」や、
水沢うどんを独自の手法で揚げ、特製シーズニングで味つけをした
万葉亭オリジナルスナック「上州名物あげうどん」もお土産に人気です。