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低カロリーなうえに、健康食品としても人気のこんにゃく。
煮物や鍋物などの脇役というイメージがありますが、
山形では登場回数の多い食材のひとつであり、消費量は日本一といわれています。
球状のこんにゃくを醤油で煮て、団子のように串刺しにした玉こんにゃくは、
山形のファーストフード的存在。
地元では「玉こん」という愛称で親しまれていますが、
実はこれ、平野屋の登録商標なのだそう。

平野屋の歴史は、地方物産の問屋を営んでいた250年ほど前にまでさかのぼります。
明治初期に食品業に転じて、現在は看板商品のこんにゃくをはじめ豆腐やところてん、
納豆など家庭の食卓に欠かせない食品の製造、研究開発を行っています。

こんにゃく作りに大切なのは、原料、水、技の3要素。
シンプルなものだけに素材とそれを生かす製法が重要になってきます。
平野屋が工場を構える長井市は、西は朝日山系、東は出羽丘陵に挟まれ、
その間を南北に最上川が貫流している豊かな自然環境で、
朝日山系のミネラル豊富な水はこんにゃく作りに欠かせません。
こんにゃく粉には等級があって、玉こんにゃくに使われているのは
こんにゃく芋のなかでも最もいいものを製粉した、国産の特等粉。
キメが細かく、白くてなめらかなこんにゃくを作ることができます。