京都の伝統料理を宮城が誇る食材で再現しました
「華ずし」は宮城県石巻市で創業した、三陸産金華鯖ずしの専門店。
東日本大震災で被災し、現在は仙台市中央卸売市場近くにある場外市場
「杜の市場」に店舗を構えています。
宮城県は東に三陸の海を抱き、西に仙台平野の穀倉地帯が広がる食材王国。
京都やその周辺の郷土料理として知られる鯖ずしがこの地で作られているのも、
食材の豊かさのなせる技といえます。
商品開発のきっかけは、2005年頃に華ずしの母体であるエムコーポレーションの社長が、
京都へ行った際に現地で食べた鯖ずしに感動し、宮城の良質な食材を使って
この味を東北に広めたいと思ったことにありました。
しかしさまざまな試行錯誤をしたものの、
京都で経験した感動の味には到底およばない苦しい状況が続きます。
そこで京都の老舗の門をたたき、京都伝統の食文化と
宮城の最高の食材のコラボレーションが実現することに。
熟練の職人に長期間つきっきりとなり、一からノウハウを習得。
2年の歳月をかけて、宮城のブランド魚である「金華鯖」と
良質な宮城米「ササニシキ」をメインの食材とした、
宮城発の新しい鯖ずしが誕生しました。
金華鯖は、日本全国の魚が集まる築地市場で働くプロに「日本一うまい」といわれた鯖。
南三陸金華山周辺海域で定置網、一本釣り、まき網などによって漁獲され、
回遊しないのが特徴です。
そのため脂の乗りがよく、通常の国産鯖の脂質が約10%であるのに対して、
金華鯖は倍以上の23%程度となっています。
金華山沖の海流にもまれた上質な身質と、とろけるような脂のバランスが絶妙で、
鯖ずしにぴったりな高級食材なのです。