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日本有数の温泉地として、そしてお茶どころとしても知られる佐賀県嬉野市。
でも実は、開窯400年以上の「肥前吉田焼」という陶磁器をつくっている
歴史ある焼き物のまちでもあります。
とはいえ、地理的にかの有名な佐賀の有田や長崎の波佐見といった産地に近く、
その下請けとしてあまり世に出ることはなかった肥前吉田焼。
まさに知る人ぞ知る存在として、長年その技術を影で磨いてきました。
そのため、有田焼の絵付けのような独特の様式というものがなく、
決まった様式のない自由なものづくりが肥前吉田焼の魅力でもあります。

「224 porcelain」は、そんな肥前吉田焼に生まれた新しい磁器ブランド。
長い歴史と、その中で培ってきた技術をベースにしながらも、
これまでの価値観にとらわれることなく、新しいものづくりにチャレンジしています。
その鍵となるデザインを手がけるのは、
東京在住のプロダクトデザイナーの五島史士さんと馬渕 晃さん、
そしてつくり手でもある辻 諭さん。
「3人のオリジナリティを大事にしながら、他の産地やメーカーにないもの、
素材をいかすこと、そして使う人の心を豊かにすることを心がけています」と辻さん。

さりげない遊び心と機能性を兼ね備えたアイテムは、
磁器らしいすっきりとした表情とマッチして、なんともスタイリッシュ。
熟練の職人技とモダンな感性から生み出される器や日用の品々は、
使いやすくて、便利で、楽しくて、日々の暮らしにうるおいをくれるものばかりです。