アンアンやハナコを刊行するマガジンハウスのWebマガジン「colocal コロカル」と「リンベル」による、
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「共有の、普通の、特別な身分のない、慣用的な」という意味をもつ「Common」。
波佐見焼で知られる長崎県波佐見町を拠点にする、陶磁器の総合商社
「西海陶器」が自社ブランドとして送り出したCommonは、
いかにも焼きもののプロらしい思いきりのよさを感じさせてくれます。
一見なにもデザインされていないような、
どこにでもある食器と思ってしまうかもしれませんが、
それこそがこだわりの証しといえるでしょう。

Commonが目指したのは、国籍やスタイルの垣根を超えて、さまざまな料理が並ぶ
現代の食卓で、どんな料理、どんな時代にも左右されないテーブルウェア。
それゆえに特定のスタイルや個性的な装飾性を追求せず、
使い方に応じた機能と実用性を最大限に追求。
そのうえで丁寧に整えられたフォルムなのです。

デザインを担当したのは、ロンドンを拠点としたデザインオフィス「AZUMI」や、
オーガニックデザインの第一人者といわれるロス・ラブグローブの事務所で
経験を積んだ角田陽太さん。2008年にイギリスから帰国後、
無印良品のプロダクトデザイナーを経て2011年に独立。
現在はさまざまな企業やブランドのデザインを行っている、注目すべきデザイナーです。

Commonシリーズは、グラスやカトラリーも展開。
あえて主張をしない、使い手にゆだねられたテーブルウェアだからこそ、
使い方が無限に広がりそうです。