アンアンやハナコを刊行するマガジンハウスのWebマガジン「colocal コロカル」と「リンベル」による、
　 ご当地グルメや人気スイーツ、インテリアからキッチン用品、生活雑貨＆工芸品まで
　 全国からおすすめの逸品をお届けするネットショップです。大切な人へのプレゼント選びにもどうぞ。

大正8年に創業し、新潟県燕市で金属洋食器などをつくり続けてきた
燕振興工業株式会社が、大阪を拠点とするクリエイター集団grafに、
オファーしたことがきっかけでカトラリー「SUNAO」は生まれました。

インスタントなどファストフードなどがあふれるなかで、
現代の食生活を見直すことにつながるものづくりをテーマに
「日本人の手に合うように、また、食卓でお箸と並ぶことを考え、
現在の日本の食生活や食卓にも合うような
日本のための道具を日本でつくることにこだわりを持ってつくりたい」
そんなことが、燕振興工業株式会社の思いでした。

これに、共感したgrafデザイナーの松井 貴さんは、
「使い心地=食べやすさ(使いやすさ)」を一番に考えたデザインを模索。
製品化されるまでは、およそ1年かかったと言います。
「口に直接入るので舌触りや抜け感、安全性なども含め、
すべてが使い心地につながるかたちを考えました。
例えば、持ち手(柄の部分)の厚みや裏面の甲丸状はそのためのかたちです。
燕振興工業さんよりいただいたご要望にもありますが、
日本人の手や口、テーブルや食器のサイズ、食事の際の食器の数、
カトラリーのアイテムの用途などを考慮して
各アイテムのサイズを決めていきました」

長い月日を経て、ようやく完成した両社渾身のカトラリー。
2004年に発売されてからロングセラーの商品に。
「日本に今、必要なことは何か」という技術者とデザイナーの同じ想いが、
素晴らしいプロダクトをつくり出しました。