アンアンやハナコを刊行するマガジンハウスのWebマガジン「colocal コロカル」と「リンベル」による、
　 ご当地グルメや人気スイーツ、インテリアからキッチン用品、生活雑貨＆工芸品まで
　 全国からおすすめの逸品をお届けするネットショップです。大切な人へのプレゼント選びにもどうぞ。

北海道東部、世界自然遺産・知床半島の麓に位置する清里町。
雄大な斜里岳が背後にそびえ、かたわらには屈指の透明度を誇る
斜里川が流れている、焼酎造りのためにあるといっても過言ではない地に
清里焼酎醸造所はあります。

日本では珍しいじゃがいも焼酎として、また自治体が初めて醸造した焼酎として
「北海道 清里」が誕生したのは、1975年のこと。
清里醸造所は同年、清里町の特産品開発事業として創業しました。
清里町ではもともと、加工用じゃがいも、小麦、甜菜など
原料作物の栽培が盛んでしたが、まちの手土産になるような
作物や商品が乏しい状況でした。
これらを有効活用すべく目をつけたのが、じゃがいも焼酎だったのです。

早速商品開発をすべく、ひとりの職員が東京の醸造試験場で
焼酎についての知識、技術を1年間学ぶことに。
清里町に戻ってきて最初は廃校となった校舎で試験製造を繰り返し、
1979年、ついに発売にこぎつけます。
1985年には尖塔がシンボルの現在の醸造所が建ち、新たな商品も開発され、
2005年には焼酎ブームの追い風を受けて販売のピークを迎えます。
焼酎ブームが落ち着き、全国の焼酎蔵にとって厳しい状況が続くなか、
新進気鋭のクリエイターを招き、2014年にブランドリニューアルを実施。
形の違うじゃがいもが3つ並んでいるようにも見えるシンボルマークは、
清里町の原動力である「自然」「農業」「人」の3要素を象徴的に表現しています。
また日本の焼酎の容量は、4合に相当する720mlが主流ですが、
刷新したボトルの容量はヨーロッパ基準の700ml。
キャップも世界の蒸留酒のようにコルク栓を採用し、日本全国だけでなく、
世界中の人々に愛飲してもらうことを考えたデザインになっています。

清里町の特産品として開発された経緯もあり、
原料に関しては当然ながら地場産のものにこだわっています。
地元の契約農家から仕入れたじゃがいもだけを使い、
製法は職人による昔ながらの手作業。
じゃがいもの味わいはそのままに、余計な手を加えず仕上げています。