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豊かな木材資源を背景に、木工産業が盛んな
岐阜県付知(つけち)で育つ、木曽五木といわれる地元の針葉樹、
あすなろ・さわら・ひのき・ねずこ・こうやまき。この五木の頭文字を組み合わせた、
付知の子どもたちが木の名前を覚えるときに教わる昔なじみの呼び名“あさひねこ”。
木曽五木を素材に用いた生活道具を製作するブランド
「asahineko」の名前は、この呼び名に由来しています。

デザイナーの小泉誠氏と村澤一晃氏が考案したプロダクトデザインをかたちにするのが、
付知で木製品の製造を手がける「然」と「新井製材所」の2社。
材質の特徴がそれぞれ異なる木曽五木を組み合わせた製品を生産できるのは、
彼らが機械だけに頼らず、手間のかかる手作業を厭わない、
真摯な物づくりをしているからこそ。

針葉樹の柔らかさと軽さを活かし、肉厚で手触りの良いディテールを持つ
asahinekoのプロダクトたち。
その柔らかさゆえ傷がつきやすくもありますが、
使い続けた1年後には1年後の、10年後には10年後の表情が現れ、
月日の積み重ねとともに手に馴染んでいくという楽しみもあります。
針葉樹ならではの強さと優しさを兼ね備えたプロダクトがもたらす
“育つ”という喜び、ぜひあなた自身の目と手で触れてみてください。